目指すところ

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    この土地に出会いそして長生き工房、渡邊さんと汗、笑い、涙とともに必死の
    思いで建てたこの家に住み始めてまもなく1年半になる。家の外観のレッドシダー
    は黄色やオレンジ色から味わい深いシルバーになり、昔からずっとここにたって
    いたような佇まい。渡邊さんがその土地や住む家族のために考え抜いてくださ
    った家はもうすっかり家族や土地と同化して、永年住んできたような雰囲気まで
    醸し出している。渡邊さんが家作りの時におっしゃっていた言葉が今もずっと
    響く。それは半年や一年、相当な無理をしたって平気ですよという言葉だ。
     その言葉の通り、明日目が覚めないかもと思うくらい頑張った半年、その日々
    は今も、そしてこれからも色あせることのないものだ。渡邊さんと過ごしたこの
    日々は僕や家族の夢を紡ぐドリームハウスをもたらしたが、実はそれだけでは
    なかった。
     必死の思いでがんばった日々は大工道具の使い方や家の構造などへの理解を
    深めたのは確かだが生活してみて気づいたのは、この青春のような日々は実に
    いろいろな気持ちの変化をももたらした。僕は自分の仕事や、夢、家族、あら
    ゆることに必死でそして夢中になるようになった。特に仕事への向き合い方や
    考え方は変わったと思う。先頃できあがった叶さんのアルバムもきっと渡邊さん
    に出会う前の僕ではできなかったと思う。いや正確に言うと違う。できたとは
    思うが、ここまで到達はできなかったはずだ。そつなくこなすのと、200パー
    セント全力で作り上げるのでは出来上がるものに大きな違いがある。そしてその
    経験はなんと積み重なる。次第にそつなくなんてことが出来なくなっていくのだ。
    仕事も生活も。
     青春はいくつからでも始められるという言葉の意味が少しわかってきたように
    思う。そして何事にもずっと青春、何事にも取り組むことには熱く全力、そして
    熱くなれないことは追いかけない。そんなことを考えていて、丁度読み始めた
    D&DEPARTMENTのナガオカケンメイ氏の本にまさに同じことが書かれていて
    驚いた。
     今みかん(完成時、未完だったため長生き工房、ゆきさんが命名)の家で子供
    達の笑い声や泣き声が響き、洗濯機の音や猫が爪を研ぐ音が佇み、ピアノの音が
    踊り、今この瞬間は僕がPCを打つ音と階下で炒め物をする音が混ざり合う。一日、
    一日紡がれていく生活の景色。
     こんなとことん愛着を持てる家を建ててくださり、その上大事なことに気づかせ
    ていただいた渡邊さんやゆきさんには感謝してもしきれない。渡邊さん、一生のうち
    半年や一年無理したって確かに平気ですね。でもずっと全力で青春している渡邊さん
    のようになりたくなってしまいましたよ。
     これからも宜しくお願いいたします。
     
    長生き工房
    http://www.nagaiki-kobo.com/
     

    素敵なゲスト

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      僕の制作拠点WEST BUNGALOW STUDIO、棚田を見下ろすここからの景色は冬もまた違った
      魅力をみせてくれる。日光を遮るものがないので一日中お日様が暖めてくれる。そんな場所に
      素敵な方が訪ねてきてくださった。加藤登喜子さんとYAEさん。それに鴨川在住のミュージシャン
      クリスさんに、僕を鴨川に引き寄せた林良樹さん。実はこの日WEST BUNGALOW STUDIO
      で登喜子さんとYAEさんのラジオ番組の収録が行われた。ゲストは僕ら3人。途中で即興演奏
      なども交え楽しい時間はあっという間。登喜子さんにお誘いいただいたLOVE FARMERS
      バンドの縮小バージョンでの演奏。トークも盛り上がって、本当に価値のあるものってなんだろうって
      。田舎には何もないのではなく実はすべてがあるというお話。そして鴨川には未来の日本を
      考えるたくさんの人たちが集まってきている。放送日程がわかったらまたお知らせします。

       

      さらり

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        さらりとしたもの。強すぎず、華奢でもなく、豪華すぎず貧乏くさくもなく、ガサガサでもなく
        ツルツルでもない。テカテカでもなければ枯れてもいない。陶器でもお皿でも、ガラスのコップ
        洋服、家具、世の中のあらゆるものの中にほんの少しだけさらりに行き着くものがある。モノだけ
        ではなく人もそう。ただ人を惹き付けるさらりはもがき、苦しみ、失敗して、大笑いして
        泣いて、経験してやっとさらりになるんだと思う。そして常にさらりに行き着きたいけど、さらり
        の一歩手前になることやさらりになれない時のほうが多々。
         オキーフの生き方もku-nelの創刊号も、ウェグナーのデイベッドも暮らしの手帳の松浦弥太郎さん
        も僕ら家族を鴨川に惹き付けた林良樹さんも長生き工房渡邊さんの作り出す家も、deco
        コーヒーさんもnayaのパンもさらり。そして時にさらり一歩手前。
         それ以上でも以下でもなく絶妙なバランス美でポンとそこにあり、そして時を超えてさらりであり
        つづける。人前ではさらり。制作中はもがき苦しみ、細部の細部に悩み続ける。でも出来上がったら
        顔を洗い、髭を剃り、ぱりっとしたシャツを着てさらり。
         叶和貴子さんのアルバム完成しました。一年以上かかったけど完璧なさらり。それ以上も以下も
        なくさらり。気になる方は1月11日以降に販売が開始だそうです。

        林良樹さんと無印良品のコラボ
        http://www.muji.net/lab/blog/kamogawa/
        林さんの存在が究極のさらり

        naya のパン
        http://www.naya78.net/
        午後には必ず売り切れるので食べたい方は前日にご予約をおすすめします。

        長生き工房
        http://www.nagaiki-kobo.com/
        これまでの家のコーナーにWEST BUNGALOW STUDIOも掲載中。
        さてどれでしょうか。

        DECO
        http://decocoffee.com/top
        とにかく素晴らしいコーヒーがリーズナブルにいただけます。東金や九十九里
        にお出かけの際は是非寄ってみていただきたいとっておきの場所

        KEEP ON PLAYIN'

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          学生の頃、その後の人生を狂わせてしまうほどの衝撃を受けたのはDr John(ドク)のアルバム
          Gumboだった。RockもR&BもSecond Lineもすべてをごった煮にして転がりまくるニュー
          オーリンズピアノとダミ声を乗せたそのアルバムは最高にいかしてた。夢中になってドクの
          プレースタイルやルーツを真似ようと思った。10年ほどして憧れの存在のオープニングアクト
          でピアノを夢中で弾いていた。そして今もドクからもらったメッセージ通りKeep on playin、
          弾き続けている。いろいろな音楽に出会ってきたけどニューオリンズスタイルのピアノは今も
          僕の大切なルーツの一つだ。
           KOTEZ&YANCYの新しいアルバムができたらまたドクに届けよう。ドク、久しぶりにアル
          バム作ったよって。
           さあ2016いよいよ始まったね。今年もよろしく。

          無我夢中

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            どこまでも好き。好きさ加減は誰にも負ける気がしない。
            好きの対象は何だっていいさ。例え大人が鼻で笑うような
            ことでも何かに夢中な姿は美しい。僕はシンセが好きで
            カシオトーンの小さなオモチャを夢中で、弾いていた。
            あの頃、家に訪ねてくるお客さんはみんなその拙い演奏会
            を聴かされたんだ。誰ひとりもその子供が将来音楽の
            仕事をするとは思わなかったはず。周りなど気にならない
            一途なところは亡き父譲りだ。親父はどうしても入りたい
            大学があって勉強しすぎて試験会場で意識を失ったそうだ。
            それからまた一年勉強して見事に夢を叶える。本当に
            集中力と持続力は呆れるほどの人だった。その性格は
            僕の中に今もい息づいている。何をしていても音楽を
            描いている。夢の中でさえ。とにかく夢中であれ。
            今年もいろいろありがとう。来年ももっといい年になり
            ますように。

             

            旧い相棒

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              旧い相棒を引っ張り出そう。KOTEZ&YANCYは2016年から本当に久しぶりのNEWアルバムのレコーディングを開始する。そこで
              埃をかぶっていたCLAVINETを楽器庫から引っぱり出す。この楽器、スティービーワンダーのかの名曲でも有名なファンキーな奴。埃だけではなく、旧い相棒はごきげんななめでボリュームのスイッチが壊れていた。メンテナンスをして早く機嫌を直してもらわないと。クセのある相棒は弾いているとインスピレーションが湧いてくる。いろんな音がでるわけではなくとにかく無骨で不器用な楽器。だからこそいい。見た目ももはや家具のような佇まいだ。WEST BUNGALOW STUDIOにも似合うナイスガイだね。

              レコードの中の憧れ

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                23日、新しくopenした駒沢のM‘s Cantinaのクリスマスライブ、杉真理さんやThe 東南西北の久保田さんや加納さんとご一緒させていただいた。みなさんすばらしい音楽。そして杉さんのバンドでピアノを弾いていたのが大先輩西本明氏。僕が高校生くらいで音楽に夢中になったころ、レコード裏の録音クレジットのキーボードはかならずといっていい程、西本さんの名前だった。佐野元春さんや尾崎豊さんのヒット曲。西本さんの紡いだフレーズはそれらヒット曲の中でその曲になくてはならない印象的なフレーズとなった。今回も西本さんの弾くピアノを聴いていてやはりそのタイミングとフレーズの良さには感動してしまう。まさにつぼを的確に刺激されるような感覚。J-POPにはpopsピアノと簡単にはかたずけられない伝統的な美学や流儀が脈々とある。それは海外の音楽には存在しない日本独自の美学だ。だからこそ海外の音楽をルーツにしてきた僕には羨ましくて仕方がない世界でもある。でも話すと西本さんは僕のピアノにとてもシンパシーを感じるそうだ。どうしても西本さんとピアノduoをしてみたくてその旨を話す。西本さんも是非とお答えいただいた。来年は必ず二人でピアノを並べて弾くと思う。音楽を仕事にするとは思いもしなかった学生が憧れていたミュージシャンと同じ舞台に立つ。音楽の世界も不思議だね。

                すべては顔に出る

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                  moogと書いてモーグと発音する。moogのmini moogはシンセサイザー史に残る名機のひとつ。といってシンセの歴史を書きたいわけではなく、モーグ博士の様に生きたいと思う。モーグ博士が巨大なモジュラーシンセサイザーを発明して、初めて人前でサウンドを披露した時、みんなは悪魔の化身の様に思ったという。あなたはいったい何をしようとしているのかとジャーナリストたちは怯えたそうだ。時は経ち、シンセサイザーはロックやポップミュージックの発展になくてはならないものとなった。そのモーグ博士は
                  じいさんになってもとにかくファンキーだった。愛車はポンコツの日本車のセダンだが、いたるところに孫娘か誰かがペンキで書いてくれたという超カラフルハッピーな車で出勤していた。僕はそれをみてえらくあこがれた。落書きが素敵すぎて車が乗り換えられないというモーグ博士。いかしているよね。僕もいつかそんな風になりたい。周りに合わせて生きるのではなく、自分は自分らしく
                  。mini moogをみればわかる。いい顔してる。50年前のサウンド、ルックス、今も敵うものなし。モーグ博士が居なくなってもスピリットは世界中で生きている。僕のmini moogはシリアル8104。12250台生産されたらしい。しかし絵になるよね。

                  イマジネーション

                  0

                    旧き良きという言葉が一番すきだな。ノスタルジックというのも。旧き良き粋な世界への憧れが強すぎたのか、僕のイマジネーションはそういったものの手触りとか風味に触れた途端にものすごく加速する。それは音楽だけじゃなく時を経たものはなんでも僕にとってのストーリーテラーであり、アイデアの源だ。ただ散々旧き良きサウンドを真似してきた自分が言うのもなんだけど、ここにきてビンテージサウンドを再現することには全く意味がないとも思ってもいる。そんなこんなで自分のビンテージ機材は埃をかぶりつつある。ノスタルジックなメロディやハーモニーの粋な世界をアレンジで表現しつつ、今の録音技術でいかに現代らしく録れるかというのがマイブーム。今日はWEST BUNGALOWスタジオにてYAEさんのアレンジを模索中。
                    http://www.yaenet.com/

                    後ろ姿も美学

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                      昨日はブルースのボス、房之助さんと横浜パラダイスカフェだった。ボスも次なるライフスタイルを考えているようだ。ボスはワクワクしている感じで少年のようだった。いままでミュージシャンとしてのあるべき姿勢やギグのテンション感やカーブ、いろいろ教えられた。いやボスからしたら自分で盗んでいけよという感じかな。こういったところは昔ながらのミュージシャンの伝統や筋を通し続ける美学がボスにはある。ボスと旅をするといろいろ盗むべきことろだらけだ。そしていくつになっても想い描いたことに向かっていく
                      、そんなボスの後ろ姿にも学ぶべきことは多い。ショットは先日の九州ツアー時、桜島をバックに。


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