無我夢中

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    どこまでも好き。好きさ加減は誰にも負ける気がしない。
    好きの対象は何だっていいさ。例え大人が鼻で笑うような
    ことでも何かに夢中な姿は美しい。僕はシンセが好きで
    カシオトーンの小さなオモチャを夢中で、弾いていた。
    あの頃、家に訪ねてくるお客さんはみんなその拙い演奏会
    を聴かされたんだ。誰ひとりもその子供が将来音楽の
    仕事をするとは思わなかったはず。周りなど気にならない
    一途なところは亡き父譲りだ。親父はどうしても入りたい
    大学があって勉強しすぎて試験会場で意識を失ったそうだ。
    それからまた一年勉強して見事に夢を叶える。本当に
    集中力と持続力は呆れるほどの人だった。その性格は
    僕の中に今もい息づいている。何をしていても音楽を
    描いている。夢の中でさえ。とにかく夢中であれ。
    今年もいろいろありがとう。来年ももっといい年になり
    ますように。

     

    旧い相棒

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      旧い相棒を引っ張り出そう。KOTEZ&YANCYは2016年から本当に久しぶりのNEWアルバムのレコーディングを開始する。そこで
      埃をかぶっていたCLAVINETを楽器庫から引っぱり出す。この楽器、スティービーワンダーのかの名曲でも有名なファンキーな奴。埃だけではなく、旧い相棒はごきげんななめでボリュームのスイッチが壊れていた。メンテナンスをして早く機嫌を直してもらわないと。クセのある相棒は弾いているとインスピレーションが湧いてくる。いろんな音がでるわけではなくとにかく無骨で不器用な楽器。だからこそいい。見た目ももはや家具のような佇まいだ。WEST BUNGALOW STUDIOにも似合うナイスガイだね。

      レコードの中の憧れ

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        23日、新しくopenした駒沢のM‘s Cantinaのクリスマスライブ、杉真理さんやThe 東南西北の久保田さんや加納さんとご一緒させていただいた。みなさんすばらしい音楽。そして杉さんのバンドでピアノを弾いていたのが大先輩西本明氏。僕が高校生くらいで音楽に夢中になったころ、レコード裏の録音クレジットのキーボードはかならずといっていい程、西本さんの名前だった。佐野元春さんや尾崎豊さんのヒット曲。西本さんの紡いだフレーズはそれらヒット曲の中でその曲になくてはならない印象的なフレーズとなった。今回も西本さんの弾くピアノを聴いていてやはりそのタイミングとフレーズの良さには感動してしまう。まさにつぼを的確に刺激されるような感覚。J-POPにはpopsピアノと簡単にはかたずけられない伝統的な美学や流儀が脈々とある。それは海外の音楽には存在しない日本独自の美学だ。だからこそ海外の音楽をルーツにしてきた僕には羨ましくて仕方がない世界でもある。でも話すと西本さんは僕のピアノにとてもシンパシーを感じるそうだ。どうしても西本さんとピアノduoをしてみたくてその旨を話す。西本さんも是非とお答えいただいた。来年は必ず二人でピアノを並べて弾くと思う。音楽を仕事にするとは思いもしなかった学生が憧れていたミュージシャンと同じ舞台に立つ。音楽の世界も不思議だね。

        すべては顔に出る

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          moogと書いてモーグと発音する。moogのmini moogはシンセサイザー史に残る名機のひとつ。といってシンセの歴史を書きたいわけではなく、モーグ博士の様に生きたいと思う。モーグ博士が巨大なモジュラーシンセサイザーを発明して、初めて人前でサウンドを披露した時、みんなは悪魔の化身の様に思ったという。あなたはいったい何をしようとしているのかとジャーナリストたちは怯えたそうだ。時は経ち、シンセサイザーはロックやポップミュージックの発展になくてはならないものとなった。そのモーグ博士は
          じいさんになってもとにかくファンキーだった。愛車はポンコツの日本車のセダンだが、いたるところに孫娘か誰かがペンキで書いてくれたという超カラフルハッピーな車で出勤していた。僕はそれをみてえらくあこがれた。落書きが素敵すぎて車が乗り換えられないというモーグ博士。いかしているよね。僕もいつかそんな風になりたい。周りに合わせて生きるのではなく、自分は自分らしく
          。mini moogをみればわかる。いい顔してる。50年前のサウンド、ルックス、今も敵うものなし。モーグ博士が居なくなってもスピリットは世界中で生きている。僕のmini moogはシリアル8104。12250台生産されたらしい。しかし絵になるよね。

          イマジネーション

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            旧き良きという言葉が一番すきだな。ノスタルジックというのも。旧き良き粋な世界への憧れが強すぎたのか、僕のイマジネーションはそういったものの手触りとか風味に触れた途端にものすごく加速する。それは音楽だけじゃなく時を経たものはなんでも僕にとってのストーリーテラーであり、アイデアの源だ。ただ散々旧き良きサウンドを真似してきた自分が言うのもなんだけど、ここにきてビンテージサウンドを再現することには全く意味がないとも思ってもいる。そんなこんなで自分のビンテージ機材は埃をかぶりつつある。ノスタルジックなメロディやハーモニーの粋な世界をアレンジで表現しつつ、今の録音技術でいかに現代らしく録れるかというのがマイブーム。今日はWEST BUNGALOWスタジオにてYAEさんのアレンジを模索中。
            http://www.yaenet.com/

            後ろ姿も美学

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              昨日はブルースのボス、房之助さんと横浜パラダイスカフェだった。ボスも次なるライフスタイルを考えているようだ。ボスはワクワクしている感じで少年のようだった。いままでミュージシャンとしてのあるべき姿勢やギグのテンション感やカーブ、いろいろ教えられた。いやボスからしたら自分で盗んでいけよという感じかな。こういったところは昔ながらのミュージシャンの伝統や筋を通し続ける美学がボスにはある。ボスと旅をするといろいろ盗むべきことろだらけだ。そしていくつになっても想い描いたことに向かっていく
              、そんなボスの後ろ姿にも学ぶべきことは多い。ショットは先日の九州ツアー時、桜島をバックに。

              行間のBLOG

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                行間がとにかく好きだな。想像力、空想力をめいっぱい出してくれる本、絵もそうだし、音楽や映画ももちろんそうだ。話は飛躍するがSNSをついにやろうかなとちょっとぐらついたけどもう少しがんばってこのまま手を出すのはよそう。今の時代のスピードに同調できないかもしれないし、僕が何をしようとしているかがみんなには届きづらいけどね。仲間や幼なじみともっと会いたいし、大切な人ともつながっていられるというのは確かに魅力的だと思う。でも始終つながってしまったら僕的には行間をうばわれてしまうような気がする。それに相手の行間もうばいたくない。しばらく会っていないのに久々に会ったときに瞬間的にわかりあえる感覚。その瞬間にものすごいインスピレーションがわくんだよ。風のうわさに聴こえてくるうわさや、たまたま開いた雑誌でのなつかしい
                笑顔、やってるねと思いながら想いを馳せる。そういう行間を読む空白の時間があったからこそ東田君との再会と再演はドラマチックだった。そして彼が同じようなスタンスでいることにも驚きもなく、ただいいねと言うのみだ。だからいましばらくSNSには背を向けてこのブログを綴ろう。一枚の絵から様々なストーリーが始まる画家HOPPERの本を机に置いた。今日は東田君の新作にWURLITZERを弾いた。KOTEZ&YANCYも生まれ変わったかのような新作への準備に入っている。来年は忘れかけていた感覚を取り戻す年にしたいね。行間を思い出させてくれた友人東田トモヒロに感謝して。

                メロウTRIP再び

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                  久しぶりの再会TRIPはメロウでいい旅だったよ。MUSIC TRIPはあの熊本のどしゃぶりの雨のライブから続いていた。あらゆることに感謝したくなるようないいツアーだった。ツアーは終わったけどここから第二章の始まり。東田君のレコーディングにも参加して
                  なるべく早く彼の地元のメロウライフを感じにいこうと思う。

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