奇跡の日、で軌跡の日
今日は素敵な日だったよ。まず起きて出かけようとしてTシャツを着ようとしたら、なんとかまきりさんが白いクローゼットの扉にくっついてたの。ウォー、となる。かまきりさん元気だったか?立派になったなぁ。慌ててカメラを取りにいく。しかし急に帰ってくるなんて、しかも家にあがりこんで。部屋の中だよ。どうなんてんだろう?疑問とうれしさでちょっとパニック。しかしうれしい。かまきりさん、部屋の草花に水をやるバケツみたいのに入っていただいてしばらく話した。僕がはなすと目をこちらに向けてじっときいている。『元気だったか?』にはじまり『立派になっちゃって』とかいろいろ話したよ。それでもって家の庭に移動していただいた。だって家の中には餌がないだろうし僕が寝ている時とかにつぶしてしまう可能性があるから。毎日帰ってきたらかまきりさんが居るのもいいなぁとちょっと考えたけど、やっぱり外に離すことにした。ひまわりのあった場所にはなすと、柱を一生懸命に屋根の方まで上り、そこから羽をひろげて飛んだ。おもわず手をたたく。おまえ、飛べんのかって。すごいなぁ。かまきりさんが降りたところは家の玄関のまえ。そう僕が去年、親かまきりに遭遇したところ。きっとその場所に帰ってきてるんだなと察知する。あとは自由にやってくれとかまきりさんに伝え、僕はコテヤンのレコーディングに向かう。この時点でもう一時間の遅刻だ。コテツくんやスタッフのみんなにもかまきりさんのことは伝えていない。だってかまきりさんとの再会を喜び合っていたなんて言えない。でも僕の心にはまたひとつ小さく温かいものが生まれた。KOTEZ&YANCYのレコーディングはすべて完了した。僕もコテツくんも本当に満足できるものが仕上がった。二人だけのすべて一発レコーディングなのに録音されたトータルタイムは10時間を超えた。いつかこのレコーディングのコンプリート版が世に出ることがあったらCD15枚セットになっちゃうことになる。毎日よく弾いたなぁ。クタクタになってもう限界かな?と何度も思ったけど、そこからさらに集中力と底力を出すことを学んだよ。僕にとっての新たな軌跡になることは間違いないと思う。そう、僕はピアニストだって胸を張っていえる。
- 2006.10.12 Thursday
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- 04:18
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- by YANCY